体験者の声
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「人生変わるよ」この言葉から内観に興味を持ち、知人にもすすめられ6日間内観をしました。
先に体験した知人は「行ってからのお楽しみなので詳細は話せませんが、、」と、
ネタバレしないように配慮しつつ、良さを書き綴ってしめくくりに「というわけで、私は受けて良かったと思います。」とメールをくれました。
私は内容もやり方も知らないまま初日を迎えました。
屏風の中で座って約一時間「面接者」が来てくれました。
ひととおり答えると、コメントも何もなく次に進みます。
普通のカウンセリングだと何かやり取りがあるのでしょうが、内観はそれがなくひたすら自分で気付いて探していく作業です。それが良いとその時思いました。
他の研修者のどんどん目覚めていく様子に「私もできるんだろうか?」と少し不安でした。
でも、秘密基地のような安心できる場所にいて、上げ膳 据え膳で食べさせてもらえる美味しい食事にとても居心地よく、ずっとここに居たいと思いました。
気付き、、
◎誰もが理想の母親像を持っている。しかし、それは道具か機能としてしか母親をみていない。
◎若かったお母さんが子供を産み育てているんだ大変なことではないか、母親も母親である前に1人の人間だったんだ。
◎飲んだくれの父親だから、父が間違っていて自分が正しいということではない。飲んだくれた状態と父親は別なんだ。
「ご迷惑をかけたこと」について、
この年になり、自分はもう特にこれと言って迷惑をかける様なことはしていないつもりでしたが「おかえりなさい」とか苦労をねぎらう言葉をかけないことも迷惑のうちに入ることが分かりました。
それに気付くと、あれもあった… これもあった… といろいろ思い浮かんできます。
「人は、してもらったことは忘れるが、してもらわなかったことは、よく覚えている」
これも、6日間かけて自分に向き合わないとわからないことでした。
そんなことはないと思っても、考えるといっぱい出てきました。
頭では育ててくれた恩を分かっていたつもりでしたが、内観してみて私の理解は表面上のことであることもわかりました。
親には一生頭が上がりません。
勤務先の意地悪な営業の人にも内観で思いをめぐらせてみると、ああ100%嫌な奴では無かったと気付けました。
「お世話になったこと、して返してないこと、ご迷惑かけたこと」いろいろあります。
内観を受けてみて良かったと思いました。
ありがとうございました。
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母へ、まずは感謝を言わせて下さい。
○○年前の1月私を産んで下さりありがとうございます。
私が眠りから目を覚ますと、あなたのやさしい笑顔がそこにあった事を今回の内観を通して思い出しました。
また、とてもおいしいおっぱいを沢山飲まして頂いたことも今回の内観を通して思い出しました。
近所のお友達で意地悪な子が居てケンカをした時も、なぐさめて頂きました。
寒い冬に姉ちゃんやおばさんと教会の帰り、温かい肉まんを買って下さいました。
あの頃は貧しく我が家にはお菓子は無かったけれど、パウンドケーキを焼いてくれたり、パン屋さんからもらったパンの耳を揚げて食べさせてくれたり、色々と工夫をして私達におやつを用意してくださいました。
夏の日スイカを食べ過ぎてオネショをしてもしからずに、お布団と寝巻を用意して下さいました。
今現在の私と同じ歳の頃に4人の子どもを育てていたあなたの姿を今回の内観で鮮明に思い出しました。
小学校に上がってからは、体育着や上履きも洗濯して下さり、泥遊びをして汚した洋服も洗ってくれたこと、夏にはビニールプールを作って水を張り遊ばせて下さった事、せっかく作って下さったご飯にケチをつけたりした事、大変申し訳なく思い反省致します。
中学校になり高校生になっても反抗期は続き、益々お金の浪費はひどくなり、父・母が働いて得たお金を自分を着飾る洋服等に使ってきた事、深く反省致します。
専門学校へ進学するも浪費癖は治らず、イギリスへ留学させて頂いたのに勉強もせずに帰ってきて、大変心苦しく、とても恥ずかしい思いでいっぱいです。
働いてからも困難に当たった時はひどく落ち込み、精神的にも疲れて病気になりとても心配をさせてしまいました。
あの時の事で、いつも思い出す場面があります。
暗闇の中、苦しくもがいていた時に目を覚ましたら、父と母の顔・安堵の表情が今でも忘れられません。
あの時は、育てて下さったご恩を何も考えずに、命を粗末に扱った事どうぞお許し下さい。
つい最近も心配させる様な事もありましたが、心を強く持ち今回の内観で観た母の強さを見習って行きたいと思います。
つい最近まで浪費癖が治らずいつも心配を掛けていましたが、お母さんの今までのお金に対するアドバイスを固く守り、夫としあわせな家庭を築いていきたいと思います。
寒い冬の日も、暑い夏の日も毎日ご飯を作り、身の回りの世話して下さりありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
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ありがとうございました。
自分の満足いく結果が出せたかどうかわかるのは明日からだと思いますが、積み下ろせる荷物はすべておろして出発できそうです。
不安もいっぱいありましたが、あたたかく迎えていただきありがとうございました。
ここに来るまでは沢山の鎧を着て本当の自分(弱い自分)を見せないようにしてきたのですが、ここでは安心して自分らしく居させてもらったことに感謝します。
お部屋の居心地もよく、お料理もありがとうございました。
最初ここに着いた時に「よくここまで来られたね」と言ってもらったとき、
どわーっと涙がでました。
来るまで不安で、終わったあと、変わりたい自分と変わりたくない自分とのはざまにいました。
今終わってみて思うのは、私自身の本質はかわらず物の見方や向き合い方が変わったのだなということ。
そして肩の荷がとれたという感覚です。
ここに来れたら今思っていることすべて吐き出してみて、そこから何か見えてくるのか見てみようと思っていたので、心配だったこと気になっていたこと自分の中にしまってずっと見ないようにしてきたことに光をあてることが出来てとても良かったです。
自分がきめた判断やルールにとらわれすぎていること
これから親に何をして返していくのか?
親がしてくれたこと365日、いざ自分がつづけていたらどれだけ大変か?
母だから当然、父だから当然ではなく、やりたいことを後まわしにして私を育ててくれた父と母にこれから感謝の想いを返していこうと思います。
「内観は、まわりを変えるのものではなく自分が変わる。同じものを見ても得るものが違ってくる」
これからは、この体験を機にもっと愛のあふれる人生を自分の直感にしたがって生きて生きます。
ありがとうございました。
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ご本人の承諾を得て掲載しています、感想文ありがとうございました。